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【換気設備は】Bスタのコロナ対策はいかに?!【リアルガチでビッグサイズ】

皆さん、こんにちは!

スタッフさんたちがアップロードしてくれたBスタジオの工事ブログでも触れていますが、換気設備のお話を少しさせていただきます。Bスタジオは地下1階です。このビルは地上5階、地下1階建てですのでスタジオが最下層になります。最下層としてのメリットは何といっても下の階に振動を伝えません。そればかりか壁面も地下に埋まっている訳ですから周りに騒音でご迷惑をお掛けする心配がほとんどありません。

音や振動で他人に気を使わなくて良いというのは、とても心が楽です。地下室でも爆音を鳴らしたした場合には、天井部分や出入口から音漏れしてしまいますが、これも防音対策をすることで回避できます。BスタジオのダンスフロアもAスタジオ同様に防音室にしてありますので、扉さえ閉めておいてくれたら爆音でも周りにご迷惑をおかけすることはありません。

 

しかし、地下室にはデメリットもあります。
最大のデメリットは窓がない事です。

 

窓が無いと太陽光が降り注ぎませんので、どうしても暗くなりがちになるばかりか、地下室は低温多湿な環境ですのでひんやりとしっとりとして、湿度が高めです。ワインセラーなどには向いていますが、ダンサーたちはワインではありませんので、スーハ―息を吐くたびに湿気を放出し、動き汗をかくたびに湿気を放出いたします。

そこで大切になるのが湿気対策となります。湿気対策には主に2つあり、①乾燥空気を作り出す方法②湿潤空気を排出する方法です。

①乾燥空気を作る方法はドライヤーのように温風ヒーターで温度を上げる方法がパッと思いつきます。他には、強制的に結露させて空気中の水分を抜く方法があり、これがエアコンに付いている除湿機能です。夏場はドライヤーのように熱くするのは困りものですので、エアコンの除湿機能をフル稼働させるのが適していると言えます。

そして、②湿潤空気を排出する最もシンプルな方法が、換気になります。中でも窓を開けて空気の流れによる自然換気がすぐに思いつきますが、強制的に換気する機械換気の方が大量の空気を効率的に入れ替えることができます。地下室に位置するBスタジオは、この両方にリアルガチに気合いを入れた設備を仕込んでいます。ずっと使っていく設備に対して後悔はしたくはないですし、物理的に中途半端な設備なのに口先だけで、『換気対策は万全です』とは、建築のプロとしても言いたくはありません。

 

特に換気設備の能力はダクトサイズによるところが大きく、後から簡単にダクトを増やしたり、サイズアップすることができませんので、この先ずっと20年以上スタジオを運営していても後悔しないように計画をしました。

 

施工中の写真ですが、換気設備用のダクトがびっちりと入っているのがわかります。天井となる部分からポッコリとはみ出している角ダクトは、飲食店などの調理場換気用の角ダクトです。これに動力200Vで作動する直径300mmのダクトが接続され、直径200ミリに2分岐して、ダンスホール内の天井部分に吸気口を設けています。飲食店厨房レベルの2100㎥/hの換気能力です。

こいつが一番、空気を外に排出してくれるのですが、これを回していると入口横と裏口に設けている給気口から大量の熱風とともに新鮮な空気が流入してきます。10分も回していると熱風で満たされ地下室のひんやり低温な感じはなくなります。工事中はホコリやシンナーなどの揮発分を排出する目的で回しっぱなしにしていましたが、それと引き換えに外から大量の熱風が入ってきて、ぐっしょりと汗だくになりました。

それ以外にも汗だくだくでも全く気にならない程吸い上げてくれるビッグサイズ天井換気の800㎥/hが4台(スタジオフロア内に2台、キッズスペースと事務スペース上部に各1台)、24時間換気にも使えるセントラル型の350㎥/hが1台(6系統)、正面入口上部に設けている250㎥/hの換気扇があります。換気機械が7台、換気吸気口が13ヵ所あり、換気量合計は5900㎥/hになります。吸ったらフレッシュエアを給気しないといけないのですが、給気口は正面入口部分の大型給気口と避難用裏口扉に設けた給気口の2ヵ所から給気していますが、排気したものを給気しないように給排気口は離れた位置になるように計画しています。

 

 

今はコロナ禍ということもあり、厚生労働省が定めるコロナ対策の換気指針と比較してみます。

 

厚労省のコロナ対策の換気指針は、『ビル管理法の考え方に基づく必要換気量(一人あたり毎時30m3)が確保できていることを確認すること』とされています。Bスタジオの換気量合計は5900㎥/hになりますので、この計算からすると196人が入っていても密閉密室には当たらない基準を満たす事になります。

 

超満員でも、そんなには入れません(笑)
明らかなハイスペックすから、これなら20年使用しても後悔しません。

 

他にも、建築設備設計基準より検証した場合でも、通常1時間で5回程度の入れ替えを基準としています。Bスタジオの体積を計算して換気能力に当てはめると、1時間で23回以上空気が総入れ替えする計算となりますので、これも4倍強の明らかなハイスペックと言えます。

どの基準値を目安にしても4倍以上の換気設備を有していますので、反対に強烈換気過ぎて、夏に熱風が入るとか、冬にストレッチする時に床が冷たいとかでは困るので、業務用エアコンは通常より2倍強となる能力値のエアコンをつけ、真夏に換気設備をガンガンにぶん回して外の熱風を取り込んだとしても、業務用エアコンを最大パワーにするとコートが欲しくなる程冷やすことができるレベルの設備をつけました。

床暖房も200V電気式床暖房をダンスフロア以外にも、見学スペースやラウンジスペースなど保護者の方もポカポカしてもらえるように全面的に施工していますので、冬場に換気しすぎて底冷えする事はありません。

 

これなら建築のプロとして、自信をもって言えそうです。
皆さんのダンススタジオの『換気対策は万全です』と!

 

 

本日も私のブログ投稿を読んでくださってありがとうございます。思いっきり贅沢な設備を備えたスタジオを作った満足感にひたりつつ、やり切った自己満足の話を聞いてくれてありがとうございます(笑)

皆さんに『すげー!』って言われるのは、レッスンが1巡する最初の1週間だけでしょう。その間だけでも自慢に浸らせてください。そこから先は、通ってくれるレッスン会員の皆さんが自慢できるスタジオになれるように、これからも努力を重ねて行きます。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

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