ダンスレッスン日記 [TDR BLOG] T's Dance Room BLOG


【撮影機材だけは】インストラクター動画を撮影 その3【S級品】

皆さん、こんにちは!
ティーズダンスルームの橋本です。

 

前々回、前回のブログに引き続き、「インストラクターさんたちの動画」を少しずつ増やしています。今回は、第3.5弾動画になります。なぜに0.5なのだと思いますが、実はテレビ収録なんかでもよくある秘蔵映像とかに近いものでして、同じ日に撮影したものの中からカット編集した部分を蔵出しして編集したものになります。具体的にはyuya先生の映像をカット編集しなおしてアップしています。それが前回よりもプラスされたので、0.5としました。

当スタジオも、私自身もユーチューバーを目指いしているわけではありませんが、Youtube T's Dance Roomで検索してみてください。いくつかの動画と共にティーズダンスルームの公式Youtubeページが出てくると思います。実はまだまだ認知度が低いので、カタカナのティーズダンスルームでは出てきません。もう少し時間がたつと検索エンジンの認知度があがり(SEOとも言います)ますので、カタカナでも表示されるはずです。

これを収益化しようとするとチャンネル登録者数1000人以上(今は、10人!)で、動画の尺も長くする必要があるので、登録者数が増えても、動画の尺をダラダラ長くするつもりがないので、収益化することはありません。すっきりキレイに納まったエンタテイメント映像をアップしていきます。つまり、橋本がユーチューバーになることはあり得ないのですが、チャンネル登録、グッドボタン、高評価、コメントは、是非ともよろしくお願いします。

励みになります!

 

 

またも前置きが長くなりましたが、ひとまず先日撮影したTAKUYA先生とLena先生の動画をご覧ください。ちなみにTAKUYA先生は二本撮りしていますので、後日編集が終わりましたら当サイトのインストラクター紹介ページ、Youtubeなどにアップロードしていきます。

 

【TAKUYA先生】

 

 

【Lena先生】

 

こちらは、上の動画を直接クリックしていただいてもご覧いただけますし、各インストラクターさんのページにもまとめて掲載していますので、そちらからですと過去にアップロードした動画も一緒にご覧いただけます。

 


いや~、しかし、業務用の撮影機材って、奥が深い

 

当たり前のことを言いますが、かなりの時間をかけて実機をさわって操作してみましたし、マニュアルも隅々まで見ながら操作しました。マニュアルだけでは不明なときはググったりもしながら、ある程度の水準まで理解したつもりでいました。甘かった。悔しいが今までの動画は勉強不足が露呈しています。いいところは多いけど、ダメなところについては、見返すのがちょっとだけ恥ずかしい。(笑)

しかし、撮影は一発勝負でやり直しが効きませんので、撮影済みの素材(フッテージとも言います)をあとから設定変更してもキレイな映像にはなりません。当たり前ですね。

 

今までの撮影では、小さい方はSONY標準設定の中から、PP10(ピクチャープロファイルの10番目の略)で撮影していて[HLG2]ガンマと[BT.2020]カラーモードで撮影していました。当然、色味を合わせるる目的で、大きい業務機も[HLG2]ガンマに合わせていました。ちなみに大きいハンディカム業務機には、ピクチャープロファイルの標準設定はありませんでしたので、メニューの中を探りながら設定を変更してPP10に合わせました。

しかし、どうやってもブルーの表現が上手くいっていない。どうしたものかと、原因はピクチャープロファイルの設定ではないかと考えて、業務機の方を変更して実際の撮影に臨みました。上記にアップしているLena先生の撮影時は小さいビデオカメラの方の設定はそのままに、大きい業務用ビデオカメラの方だけを[S-LOG3]ガンマに変更して撮影してみました。

 

失敗です。

 

今までと変わりありません。つまり、PP設定ではなかったようですが、暗闇の中で手探り状態のときは解決策も、解決策を導き出す検索ワードさえ浮かばないものです。そして、抜本的にメニュー画面の設定項目が両者では違いがあり過ぎて、両者を理解して色味を合わせることが困難でした。こういう時は身近に映像カメラマンのプロフェッショナルな先輩がいてくれたら最高なんですけどね。私は無料のGoogle先輩、Google先生に教わることにしています。

「撮影するカラーモードなどの設定があるのかな。」「なんの設定が違うのかな。」「カラー変更モードってあるのだろうか。」「ブルーが落ちるように見える」とか、「ブルーが沈むように見える。」と、疑問に思うことをネットで調べまくりました。そしてついに、価格ドットコムのPXW-Z280の商品クチコミに、『ステージ撮影時の青色LED照明の影響は無いですか』との質問がありました。これがまさにビンゴの質問です。

そして、そのコメントに唯一ついていたアンサーが、『最近のLED照明は色が濃いため、プリセットマトリックスはOFFにしないとすぐに色が滲んでしまいますね。私は更に、サチュレーションを少しマイナス方向にふったり、ローコントラストなガンマを選択して色の飽和を防いでいます。このカメラに限定した話ではなくてすみません。』でした。一読したときは、「なんのこっちゃ?」でした。(笑)

 

これが最大のヒントで、ほとんど答えです。

 

一見すると意味不明です。しかも、奥ゆかしくプロがプロにそっとヒントを教えているかの如くのアンサーを書かれているので、趣味の域を出ない人からするとポカーンなのです。しかし、商品レビューに私が意味不明と感じるものが書かれているのであれば、それは知らなかった知識であることの可能性が高いとも考えられます。

粘り強く調べていきました。調べた結果は、PXW-Z280 の初期設定ではプリセットマトリックスが設定されており、プリセットはITU-709になっています。先ほどの小さい方のカメラ設定のピクチャープロファイルで言えば、PP3とかになると思います。これが初期設定されていて、屋外などの自然光や屋内でも一般的な柔らかい光ですときれいに演色されて、素敵な映像になるという仕組みです。

ただし、当スタジオのようなLED照明でゴリゴリっと色付けしているステージ照明環境だったり、LEDネオンのロゴマークだったりを直接映しこむ場合には不適切な設定だったようです。実際に本機を出して、LEDネオンのロゴマークを点灯させて、直接設定をいじりながらどのように滲むのかを検証しました。これが原因でした。

クチコミの回答者さんのように、ユーザーマトリクス補正機能をONにして、サチュレーションを少しマイナス方向に振るかどうかは、次回の撮影時の映像を確認しながら映像全域の色の濃さ(サチュレーション)を調整しようと考えています。私がいつも充てているLUT(有料で購入しました!)を制作した方は、サチュレーションはマイナス方向に振ってくれと仕様書には書いています。

 

なんのこっちゃってところから、大きく理解が進みました。

 

クチコミの質問者さんも『編集時に色々とカラコンしましたが上手くいきませんでした。』と、質問コメントをされていました。この一文を見る限りですと、質問者さんも私と同じようにアマチュアカメラマンだと思います。なぜなら正式には、『カラコレ』だからです。カラーコレクションの略なので、編集の世界ではカラコレとは言いますが、カラコンとはなかなかタイプミスもしないはずです。カラコンは、カラーコンタクトレンズのことになってしまいます(笑)。

ところでカラコレは日本語で意味を考えると、恐らく色修正とかの類です。同じような意味で、カラーグレーディング(カラグレ)って言葉もありますが、恐らくこれは色を演出って感じだろうと理解しています。演色するとも言うかもしれません。

調べてみると両方とも『色補正』って意味なんですが、役割とかが違うので上記のような意味合いなんだろうなって思って理解しています。

皆さんの発表会映像で言えば、カラコレは全体的に行って、5カメ設置して撮影したなら、5カメ全部の色を合わせる作業を行います。ひとつひとつの性能差や光の環境が違うので、肉眼で見たものに近い色目に合わせていきます。これがカラコレです。しかし、皆さんが踊っている本編映像は、できる限り現場の色を忠実に再現してあげたいので、カラーグレーディングまではしません。つまり、肉眼で見たものに近い色目を出すことに力を注いでいきます。

その代わり、曲間のブリッジ映像だったり、オフショットやおまけ映像的なお楽しみ映像については、色演出によって肉眼で見たものに近い色目ではなくて少しシネマチックにしてみたり、格好いいプロモーションビデオみたいに光彩を強く入れたりしたいと思います。そうすることで、出来上がったDVDやBlu-rayがただの記録映像ではなく、メリハリの利いた飽きのこない映像作品になるようにしたいと考えています。

 

発表会当日の感動をずっと残せる宝物にしたい!

 

ちなみに私の音構想では、本編は現場の音を複数個所で収録して、メイン音源に同期させて場面ごとに複数個所の音源を重ねて採用しようと考えていますが、ブリッジ映像ではラインの音か当日の音源をそのまま使っていく予定です。これの方が現場では現場の臨場感がでますし、反してブリッジ映像ではクリアな音質と共に没入感を得られ、両者のメリハリによって引き込まれる映像作品に仕上がると考えています。

 

ちなみに価格ドットコムのクチコミで質問された方が書かれていたように、私の撮影した今までの映像も編集ではどうにもならないフッテージになっていると思います。つまり、そもそも色の情報が飽和してしまい滲んだように見えているので、ベタ塗りのようなフッテージです。つまり、ベタ塗りに見えるところは、色階調情報が極端に少なく、色の情報が欠落している状態だろうと想像できます。極端に光彩が入ってしまったときに起こる白飛びのRGBバージョンと言うような理解だろうと想像しています。クチコミの質問者さんと同じようにカラコレ(カラコンではない!笑)して、色を合わせようとしたけど合わない状況でした。

いや、本当に奥が深いと思うと同時に、撮影カメラマンと言う職業があることに納得がいきます。業界では技術さんなどと言うのでしょうか。音響さんもカメラマンも技術さんですかね。大道具さんが美術さんなら、私はそちらなら少しは戦力になるかもしれませんね。(笑)

編集も担当したりするディレクターさんたちは、制作さんと言われるようです。私からしたらどれもこれもが制作であり、技術であり、美術でもあるように感じてしまいます。

 

これでまた一つ、お利口になった!

 

ちなみに上段で検証してたS-Log収録ですが、より広いダイナミックレンジを収録できるとされていまして、ハイブリッド・ログ・ガンマ(HLGのことで言ってみたかっただけ)よりもレンジが広く収録できると言われていましたが、実際に今回の検証ではほんのわずか、ちょっとだけ色情報が多いのかもしれないなって程度でした。

ちなみに、S-Log収録ですと撮影中にLUTを適用した709規格の映像を確認しながら撮影を行う場合は [ガンマ表示アシスト]機能を使えば、S-Log撮影以外の動画撮影と同等のコントラストを再現してファインダーやモニターに表示することができるとされていますが、実際にはガンマ表示アシストをオンにしてもグレーが勝った色味のない映像になります。これでは、現場のモニター画面では仕上がりの色味まで想像できません。編集ソフトで編集画面を見ながら適正なLUTを充てるまでは、ガンマ表示アシストをオンにしてもグレー映像が強くてコントラストが低い映像になります。

コントラストが効いていない『眠い映像』です。しかも、上手に色を起こしてあげないと最終的に得られる映像が期待する以下のものになりがちです。私の技術力ではどうしても時間もかかります。そこで、S-Log収録は諦めることにして、ダイナミックレンジが広いとされている新しいHLG2で撮影していこうと考えています。

 

今回は、ブルーを強めに出してしまう設定となるプリセットマトリックスの標準設定が、ダメだったわけです。なんでもブルーが強い映像は、人間の感性としてはきれいに感じ、美しい映像に感じることができるらしいので、初期設定のプリセットマトリックスは青を強調するような補正で撮影されてしまっていたようです。

ところが、今回のように強いステージ用のLED照明のもとでは青色情報が飽和してしまう現象だったわけです。いくらS-Log撮影でダイナミックレンジを広く取って、かつコントラストを落としても、マトリックス補正でブーストされちゃっていてはダメだったという事でした。そして、いろいろ調べていくうちに、S-Logは暗部の情報が多く、明部は情報が少ないようだとされています。つまり、コントラストが効いたステージ照明ではベタ塗りになりやすく、暗がりでもわずかな色がある袖の映像がキレイに再現されてしまう仕様のようです。

ステージ映像ですから、狙いはむしろその逆です。とは言え、袖の色も撮れることでよりステージらしさも演出できるというものですので、暗部を黒つぶれさせる映像を作るつもりはありません。

 

あ、そうそう。

 

これよりももっと前、基本中の基本なのでほとんど初期に試行錯誤して、ホワイトバランスの設定などもいじってみましたが、これこそもっと関係性は薄かったようでした。WBはWBで、初めからバランスが適正で、ストライクゾーンであることが撮影事故防止の意味で当たり前のことで間違いないです。素人撮影なら、青みが勝った映像だったり、夕焼けのように赤っぽい映像って見たことあります。

プロがあれをやったら怒られるレベルですので、基本中の基本過ぎてホワイトバランスについては、当然適正の範囲内で撮影することが当たり前の条件です。つまり今回の色の飽和とは関係ありません。

 

本当に奥が深いですが、理解が進むうちに楽しくなってきます。発表会に向けて少しずつ準備しているもののうちのひとつとして、美しい映像をお届けするための知識がまたひとつ加わりました。現時点で書いていることは、すべての正解ではありません。今後も知識を高めて、アウトプットに活かせていけるように、より一層勉強を重ねていこうと考えています。

 

今後ともティーズダンスルームをよろしくお願いします!

 

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